ロバート・"ボブ"・ドナルド・カバナ
- スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-41)パイロット
- スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-53)パイロット
- スペースシャトル・コロンビア号(STS-65)船長
- スペースシャトル「エンデバー」(STS-88)船長
ロバート・D・カバナは元NASA宇宙飛行士で、2023年までNASAの前副長官を務め、NASAで3番目に地位の高い幹部であり、最も地位の高い公務員である。NASAのビル・ネルソン長官とパム・メルロイ副長官の上級顧問。カバナ氏は、NASA本部のミッション部門アソシエイト・アドミニストレーターと同様に、NASAの10のセンター長を率いている。彼は、18,000人以上の職員と250億ドル以上の年間予算を管理するNASAの最高執行責任者(COO)である。
この役職に就く前、カバナはフロリダにあるNASAジョン・F・ケネディ宇宙センターの所長を務めていた。その職務においてカバナは、数々の宇宙プログラムやプロジェクトを運営・支援する公務員や請負業者の従業員チームを含め、宇宙港におけるNASAのすべての施設や活動を管理していた。
ミネソタ州ミネアポリス生まれのカバナは、1971年に米海軍兵学校を数学の学士号で卒業。米海兵隊少尉に任官し、1972年にフロリダ州ペンサコーラで海軍飛行士官訓練を修了。その後、ノースカロライナ州チェリーポイントと日本の岩国にある海兵航空団でA-6爆撃手/ナビゲーターとして勤務した。
1975年にペンサコーラに戻ったカバナはパイロット訓練を開始し、1976年9月に海軍飛行士に任命された。1981年に米海軍テストパイロット・スクールを優秀な成績で卒業し、1984年まで海軍航空試験センターの飛行システム部門に勤務した。そのキャリアの中で、カバナは50種類以上の航空機に7,000時間以上搭乗した。
1985年6月に宇宙飛行士候補者に選ばれ、1986年7月に宇宙飛行士訓練を修了。その後、リンドン・B・ジョンソン宇宙センター宇宙飛行士室に配属され、シャトルアビオニクス統合研究所の主任宇宙飛行士、CAPCOMとして知られるミッション管制宇宙船コミュニケーター、NASA宇宙飛行士室チーフなど、数々の要職を歴任した。
STS-41とSTS-53ではパイロットを、STS-65とSTS-88ではミッション・コマンダーを務めた。彼の4度目の飛行は、1998年12月の国際宇宙ステーションの最初の組み立てミッションであった。2000年9月に海兵隊を大佐として退役した後、カバナは連邦上級行政官に任命された。ヒューストンのジョンソン宇宙センターでは、数々の困難な上級管理職を歴任し、最終的には副所長に就任した。
2007年10月、カバナはミシシッピ州にあるNASAジョン・C・ステニス宇宙センターの所長に任命された。その1年後には、ジョン・F・ケネディ宇宙センターの第10代所長に任命された。カバナの多くの功績が認められ、宇宙飛行士の殿堂入りを果たし、アメリカ航空宇宙学会の準フェロー、実験テストパイロット協会のフェローに任命された。また、殊勲十字章、大統領特別功労賞、全米宇宙クラブ・フロリダ委員会のカート・H・デバス博士賞など、数々の個人賞や勲章を受賞している。また、ロータリー宇宙功労賞の「ナショナル・スペース・トロフィー」も受賞している。